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天気情報 用語集

Radar
RadarとはRadio detecting And Rangingの略語.気象レーダーでは降水粒子(雨滴や雪)を探知している.レーダーのアンテナで電波をだし、雨や雪に当たった一部が反射されて、アンテナに戻ってくる.これをエコーとよび、エコーが戻ってくる時間から降水粒子までの距離を計算し、画像として合成する.地図上にエコー強度の分布を表示したものは、気象情報で用いられている.
秋雨前線
9月の上・中旬から10月の上・中旬にかけて、日本の南岸にあらわれる停滞前線.夏、日本付近にあった亜熱帯高気圧(小笠原高気圧)が南下し、北から寒気をともなう高気圧が日本海や北日本にはりだしてくる.これらの境界に秋雨前線ができる.秋雨前線があらわれる時期は台風シーズンと重なり、接近時には台風の暖かく湿った風が秋雨前線を刺激し、前線が活発化して大雨をもたらすことがある
秋晴れ
秋のすみわたった晴天のこと.秋の天気の特徴は、大陸からの移動性高気圧や低気圧が交互に日本付近を通るため、3〜4日程度の間隔で天気が周期的に変化する.低気圧の通過は雨により大気中のちりを落とし、その後やってくる高気圧では、低温で乾燥した空気が日本付近に運ばれる.そのため、すみわたったさわやかな天気となる.
暖かい雨
凝結の始まりから雨が降るまで、一度も氷の粒を作らない雨.夏に降る.
亜熱帯高気圧
亜熱帯の地域(緯度20〜30°付近)で帯状に地球を取りまくように分布している高気圧のこと.日本付近では夏にあらわれる太平洋高気圧(小笠原高気圧、北太平洋高気圧)はこのタイプ.亜熱帯高気圧から赤道に向かってふく風が貿易風、高緯度側に向かってふく風が季節風である.
雨台風
風による被害より、雨による被害のほうが大きい台風.(⇔風台風)
アメダス
気象庁が開発し1974年から運用している地域気象観測システムのこと.アメダスとはAutomated Meteorological Data Acquisition System の頭文字を並べた略称.観測は降水量、気温、風向、風速、日照の4要素だが、降水量のみの観測地点もあり、また豪雪地帯では冬季、積雪の深さを観測しているところもある.全国の観測地点は降水量で約1300か所、4要素で約840か所となっていて、平均すると降水量なら約17km、4要素なら約21kmの間隔に観測所が置かれている.アメダスでは10分ごとに観測を行ない、データは専用の電話回線で東京にある地域気象センターに集められ、コンピューターで編集した後、気象台などに配信される.アメダスのきめ細かいデータ網は、局地的な気象状況を監視することができるので、集中豪雨や暴風雨雪などにより起こる気象災害の防止に役立っている.
雨強し
時間雨量15mm以上の雨.天気記号では雨の記号の右下にカタカナで「ツ」と書く.
あられ
雲から落下する直径5mm以下の氷の粒を「あられ」という.(⇔ひょう)
異常気象
平均気温や降水量が、過去30年(気象庁)ないし25年(世界気象機関(WMO))の気候に対して、著しいかたよりがみられる天候をいう. 異常気象はいくつかの原因による現象だが、その原因は気象や海象による「内因」と火山の噴火や気象と無関係な原因による「外因」に大きくわけられる.
移流霧
暖かく湿った空気が、温度の低い地面や海面に流入したとき、下から冷却されて生じる霧.
海風
日中、気温の低い海面から気温の高い陸地に向かってふく風.
海風前線
海風の先端に形成される規模の小さい(局地的な)前線.前線付近で大気汚染物質が高濃度になる傾向がある.
雨量
降った雨が地中にしみ込んだり流れ出たりせず、一様な深さにたまったと仮定した時、その深さをmmで表したもの.(→降水量)
雨量計
雨の量を正しくはかるために用いる測器.「貯水型指示雨量計」と「転倒ます型雨量計」が代表的である.貯水型指示雨量計では、直径20cmの円筒の中に「貯水ビン」と「受水器」がセットしてあり、上から入った雨はすべてこのビンの中にたまる仕組みになっている.貯水ビンにたまった雨を「雨量ます」に入れかえ、目盛り(mm)を読むとその値が雨量となる.雨量計を設置する場合、雨が地面ではね返って雨量計に入るのを防ぐため、まわりには芝を植える.
雲頂
雲は立体的な構造なので厚みをもつ.このなかで最も高いところを雲頂という.つまり、雲の最上部のことである.
雲頂高度
地表から雲頂までの高さ.雲頂高度はいろいろあるが、一般的には3層に分け、その高度により「上層雲」「中層雲」「下層雲」に分類する.(→雲の分類)
雲量
空をぐるっと見渡したとき、雲が空の何割を占めているかで決める値.雲量は目分量で0〜10までの値をとる.
エアロゾル、エーロゾル
大気中に分散して浮遊している固体(火山灰や砂やちり、花粉など)や液体の微粒子.大気中の水蒸気が細かい水の粒を形成し雲や霧を生じるとき、その核となるものもある.一方、エアロゾルは太陽の光を散乱、吸収してしまうため、地上に届く太陽光を減少させる効果(日傘効果)もある.
エルニーニョ現象
赤道付近の東太平洋(ペルーやエクアドル沖合)でおよそ1000kmの広がりをもって、海面温度が異常に高くなる現象のこと.この海域では平常な季節変化として毎年クリスマス頃になると、一時的に海水温度が高く、塩分が少ない海水が現れる.しかし、数年に一度この現象が6ヶ月から1年くらい続くことがあり、これをエルニーニョ現象という.エルニーニョとはスペイン語で「神の子」の意味で、クリスマス頃現象が始まるため、このような呼び名になった.なお、エルニーニョ現象が起こると世界各地で気温や降水量の変化が顕著に現れやすくなり、日本では冷夏、暖冬、梅雨明けの遅れ、日本付近では台風の発生数が減少する傾向がある.エルニーニョ現象の原因はまだよくわかっていないが、熱帯の太平洋全体におよぶ気象の変化、さらには地球全体の気象の変化と関係しているといわれる.(⇔ラニーニャ現象)
塩風害
海上からの強風により運ばれた塩の粒子により送電線、植物、などに起こる災害.台風のとき起こることが多い.
煙霧
乾いた微粒子により視程が10km未満となっている状態.
大雨
大雨注意報基準値以上の雨.特定の時間内に大量に降る雨のこと.
大雨警報
大雨により重大な災害がおこるおそれがある場合に、その旨を警告して行なう予報のこと.警報の発表は気象庁が行なう.大雨警報は各都道府県の地方気象台や指定地区の測候所が担当する地域について大雨と災害の関連を調査し、発表の基準を決めているので、基準は地域ごとで異なる.
大雨情報
大雨警報・大雨注意報の内容を補足するために発表される情報のこと.「大雨情報」は大雨にかなり先立って広い範囲の領域に対して大雨の可能性を警告する内容のもの.(→記録的短時間大雨情報)
大雨注意報
大雨により災害が起こるおそれがある場合、その旨を注意して行なう予報のこと.大雨注意報は各都道府県の地方気象台や指定地区の測候所が担当する地域について大雨と災害の関連を調査し、発表の基準を決めているので、注意報の基準は地域ごとで異なる.
大しけ
波高(波の高さ・有義波高)が6mをこえ9mまでの状態.
大雪
大雪注意報基準以上の雪.特定の時間内に大量に降る雪のこと.
大雪警報
大雪により重大な災害がおこるおそれがある場合に、その旨を警告して行なう予報のこと.警報の発表は気象庁が行なう.大雪警報は各都道府県の地方気象台や指定地区の測候所が担当する地域について大雪と災害の関連を調査し、発表の基準を決めているので、基準は地域ごとで異なる.24時間の降雪の深さを基準としている.
大雪注意報
大雪により災害が起こるおそれがある場合、その旨を注意して行なう予報のこと.大雪注意報は各都道府県の地方気象台や指定地区の測候所が担当する地域について大雨と災害の関連を調査し、発表の基準を決めているので、注意報の基準は地域ごとで異なる.24時間の降雪の深さを基準としている.
小笠原気団
夏の天候に影響をおよぼす暖かく湿った気団(海洋性熱帯気団).海面温度の高い小笠原方面の太平洋上で発生するので、温度が高く、湿っているのが特徴である.この気団は南または南東の弱い風となり日本付近にふき込むので、天気はよいが蒸し暑くなり、内陸部では雷雲が発生し、雷や夕立をもたらすこともある.
小笠原高気圧
亜熱帯高気圧のひとつ.暖かい背の高い高気圧で、夏、日本付近の暑い晴天をもたす.北太平洋高気圧または単に太平洋高気圧ともよばれる.
おそ霜
晩春から初夏にかけての霜.移動性高気圧におおわれると、夜から朝にかけて風が弱く晴れるので、放射冷却によって気温が下がり霜が降りる.新芽がでる時期なので農作物に被害をもたらすことがある.
オゾン層
地上から20kmから25kmの高さを中心とした場所(成層圏)にあるオゾン*(O3)でできた層.オゾン層のある場所は、緯度によって異なり、日変化、季節でも変化する.オゾンは酸素分子(O2)と、酸素分子(O2)が太陽紫外線を吸収して生じた酸素原子(O)と反応してできたものといわれている.オゾン層は太陽からの紫外線を吸収し、紫外線が地球に届くのを防ぐはたらきがある.オゾン層が減ったりなくなったりすると、有害な紫外線が地球に届くため、皮膚がんや失明などが増える.   *オゾン:酸素原子が3個集まってできた気体分子(O3).特有のにおいがあり、他の物質と反応しやすい.漂白や殺菌作用がある.
オゾンホール
北極や南極の極地方でほぼ円形状にオゾン濃度が低い領域ができること.9月後半から10月の南極上空で著しい.この現象はオゾン層に穴があいたように見えるのでオゾンホールと名づけられた.オゾンホールの原因は、地球上で使われたフロン*(クロロフルオロカーボンCFC)などが、上空に運ばれ、フロンに含まれる塩素がオゾンと反応して、オゾン層を破壊してしまうためといわれている.フロン*:炭素、フッ素、塩素、からなる物質。オゾン分解のほか温暖化能力もある.化学的に安定・無毒なのでドライクリーニングやクーラーや冷蔵庫の冷却剤として使われていたが、1995年末までに先進国での生産、消費が禁止された.
オホーツク海気団
初夏(梅雨期)および初秋にオホーツク海に発生する気団.海面温度の低い海上で発生するので、湿度は高く、温度が低い.この気団からの北東の風が日本付近にふき込むと、小雨やくもりの天候となる.冷夏、やませをもたらす原因である.オホーツク海気団と小笠原気団の境目に梅雨前線が発生する.
オホーツク海高気圧
オホーツク海や千島付近で勢力を強める高気圧.梅雨期に多く現れ、2週間以上停滞することもある.この高気圧の圏内で低温・多湿の「オホーツク海気団」ができる.ここからふき出す北東の風は「やませ」や「北東気流」とよばれ、東北地方から関東地方の太平洋側の梅雨寒や冷夏、日照不足をもたらし、冷害を引き起こす
おろし
山地からふき降ろす冷たい強風.日本各地に「おろし」の名所がある.   例 六甲おろし、赤城おろし
温帯高気圧
まわりより暖かい空気でできている高気圧.日本付近では小笠原高気圧(太平洋高気圧)はこのタイプである.背の高い高気圧.
温帯低気圧
緯度30〜60°付近の温帯地方の前線上で発生する低気圧.温帯低気圧には次のような特徴がある.1.北からの寒気と南からの暖気がぶつかってできる前線上、つまり温度差の大きいところで発生する.2.発生した温帯低気圧は北半球では西から東に移動する.3.低気圧の中心から、南東方向にのびる「温暖前線」と南西方向にのびる「寒冷前線」をともなう.4.温帯低気圧の一生は、発生期→成長・最盛期→衰弱期(閉塞期)→消滅期となっている.5.温帯低気圧のエネルギー源は重たい(冷たい)空気が、軽い(暖かい)空気の下に入り込もうとする位置エネルギーである.  (→低気圧、熱帯低気圧)日本付近を通過する温帯低気圧には、低気圧の中心が日本海を通る「日本海低気圧」と本州から九州の南岸(太平洋側)を通る「南岸低気圧」がある.
温暖前線
温帯低気圧の前方にみられる前線.暖かい空気(暖気)が冷たい空気(寒気)の上にはい上がり、寒気を押しながら進む.層状の雲(巻雲・巻層雲・高層雲・乱層雲)をともない、通過中は弱い雨が長時間降る.雨の降る範囲はかなり広く(200〜300km)、通過後は気温が上がる.(→寒冷前線)
温度計
温度計には様々なタイプのものがあるが、水銀やアルコール(実際は赤い色をつけた灯油)などの液体温度計が最も一般的である.ほかには電気抵抗温度計や熱電対温度計、放射温度計(気象衛星などからの遠隔観測用)などがある.
海上警報
船舶の運航に必要な海上気象(風・濃霧・着氷)などに関する警報.
快晴
空に雲がほどんどない状態.雲量が1以下.
海陸風
海と陸の温度差により、日中は海から陸へ(→海風)、夜間は陸から海に向かってふく風(→陸風).
下降気流
上方から下方に流れる気流.高気圧や台風の中心部、山越えしたあとの風にみられる.(⇔上昇気流)
可視画像
気象衛星は可視光線および赤外光線に感度をもつセンサーを搭載しているが、このうち可像なので、厚い雲は白、晴天のところは黒、また夜間は太陽光がとどかないため黒い映像になる.天気予報で用いられるのは、「赤外画像」である.(→赤外画像)
水平方向への空気の動きのこと.風は気圧の高いほうから低い方へふく.つまり気圧差によって生じる.
風台風
雨による被害より、風による被害のほうが大きい台風.(⇔雨台風)
発達した積乱雲の上と下で電気が蓄積され、一定以上になると空気の絶縁を破って、雲と雲の間や雲と地面の間で放電が起こる現象.「雷鳴」は放電したところが瞬間的に熱せられ、気が急激に膨張して振動するために起こる.雷をもたらす積乱雲は、夏の内陸部や冬の日本海側、寒冷前線通過時にみられる.
なお、空気中での音速は1秒間に331m進むことから、雷がピカっと光り、ゴロゴロと鳴るま
での秒に331mをかければ、雷までの距離を知ることができる.
空っ風
関東平野や東海地方で冬にふく冷たく乾いた風.北西の季節風が日本海側の地方に雪を降らせた後、中央山脈をこえ、これらの地方にふき下ろす.
空梅雨
梅雨期間に雨の日が非常に少なく、降水量も少ない場合.夏の水不足をもたらす.
寒気
まわりの空気に比べ低温な空気.
寒気団
寒気をともなう気団.高緯度から暖かい地域に移動する.(⇔暖気団)
乾燥注意報
空気が乾燥によって、災害(火災)が起こるおそれがある場合に、その旨を注意して行なう予報.
観天望気
雲をながめたり、風や暖かさ、湿っぽさを感じとることで天気を予測すること.
寒の戻り
3〜4月、一時的に冬型の気圧配置となり、再び寒くなること.
寒波
主に冬、広い地域に2〜3日またはそれ以上にわたり、著しい気温の低下をもたらす寒気が到来すること.
寒冷高気圧
まわりの空気より冷たい空気でできている高気圧.日本付近ではシベリア高気圧やオホーツク海高気圧が代表的.
寒冷前線
温帯低気圧の後方にみられる前線.冷たい空気(寒気)が暖かい空気(暖気)の下にもぐり込み、暖気を押しながら進む.積雲や積乱雲のような垂直方向に発達する雲を伴い、通過中は強い雨が短時間降る.雨の降る範囲は狭く(50〜60km)、通過後は気温が下がり、北よりの風向となる.(→温暖前線)
寒冷低気圧
中心ほど気温が低い低気圧.比較的小さな規模で前線を伴わない.
気圧
地球をとりまいている大気(空気)の重さ*によって生じる圧力のことで、大気圧ともいう.地表からはるか空のはてまで伸びている柱をイメージしたとき、この柱に含まれる空気全体の重さが地表面積1cm2におよぼす力のこと.したがって、気圧の大きさは上空ほど上にある空気の層が薄くなるので空気の重さが小さくなり、気圧が低くなる.地表での気圧の大きさはおよそ1気圧であり、高さ76cm(760mm)の水銀柱の圧力に相当するので760mmHg(水銀Hgが760mm(=76cm)を示すという意味)と表される.なお、天気予報で用いられるhPa(ヘクトパスカル)を用いると1気圧は1013hPaと表される.
気圧計
気圧を測定する気圧計には、水銀気圧計、アネロイド気圧計がある.水銀気圧計では片方を閉じたガラス管に水銀を満たし、水銀槽の中で逆さにたて、その時の水銀の高さを読む.1気圧では76cmの高さをしめす.一方、アネロイド式気圧計は中に薄い金属板が取り付けてあり、気圧の変化による金属板変化から気圧に換算している.水銀気圧計のほうが精度がよい.
気圧配置
高気圧、低気圧、前線などの位置関係のこと.日本付近では季節特有の気圧配置がある.例 春・秋:移動性高気圧  初夏:梅雨型 夏:南高東低型 冬:西高東低型(冬型) 
気温
大気の温度のこと.日本では地上1.25〜2.0mの大気の温度を摂氏温度(℃)で表している.
気象衛星
気象要素を観測したり、気象観測資料などを中継する機能をもった人工衛星.気象衛星の観測データを画像化したものが「気象衛星画像」である.(→赤外画像、可視画像)日本では「ひまわり5号」が稼動していたが、老朽化のため2003年5月22日よりアメリカの気象衛星「ゴーズ(GOES)」に切り替えられた.
気象災害
大雨、強風、雷、雪などの気象現象によって生じる災害. 気象災害は雨によるものが最も多く、ほかに風、雪、雷、雹などによるものがある.台風の通過や集中豪雨では短時間に大量の降水があるため、河川の氾らん、土砂災害に警戒が必要である.また、これらの災害がいちじるしく広範囲におよぶと、多数の死傷者をもたらし深刻な被害をとなることもある.
気象情報
天気や気象状態に関する情報のこと.気象情報は、注意報や警報に先立って注意をよびかけたり、注意報や警報が出たあとの経過や予測、防災上の注意を解説したり、数年に一度しか起こらないような記録的な短時間雨量が観測されたときに、いっそうの警戒を呼びかけたりする役目をもつ.
気象通報
NHKラジオ第二放送で1日3回放送されている.その内容は各地の天気、ブイロボットおよび船舶の報告・漁業気象(全般海上警報の範囲内の台風、高・低気圧、前線などの実況および予想)からなる.天気予報とは異なる.
気象予報士
1993年に新設された制度.国家資格である.気象予報士になろうとする場合は気象予報士試験に合格し、気象庁長官の登録を受けなくてはならない. 試験は年2回、学科試験(一般知識と専門知識)と実技試験からなる.
季節現象
ある季節だけにあらわれ、その季節を特徴づける生物活動や大気・地面・海洋などの現象.春一番、桜の開花、梅雨、紅葉、初冠雪、流氷の到来などがあげられる.
季節風
季節によってふく特有な風向をもつ風のこと.季節風は地球規模の大気の流れによって起こる.日本付近では、冬、大陸から日本海に向かって北西の風がふき、夏には太平洋から南東または南西の風がふく.
季節予報
1か月、3か月、および暖候期、寒候期の気温、降水などの概括的な予報.
気団
気温や湿度がほぼ一様な空気のかたまりのこと.水平範囲の広がりは数百kmから数千kmと広範囲におよぶ.日本付近に影響をおよぼす気団は、小笠原気団(太平洋気団)、オホーツク海気団、シベリア気団、揚子江気団の4種類である.世界規模でみられる気団は発生場所および気団の性質をもとに9種類に分類される.その分類は以下のとおり.大陸性北極気団、海洋性北極気団、大陸性寒帯気団、海洋性寒帯気団、大陸性熱帯気団、海洋性熱帯気団、大陸性赤道気団、海洋性赤道気団、大陸性南極気団
ちいさな水滴が空気中に浮遊していて視程が1km未満の状態.霧は原因別に移流霧、放射霧、蒸気霧、前線霧、上昇霧に分類される.(⇔もや)
霧雨
微小な雨滴(直径0.5mm未満)による弱い雨.
記録的短時間大雨情報
大雨警報が発生されているとき、数年に一回程度発生する短時間の激しい大雨を観測、または解析したことを発表する情報.現在の雨がその地域にとって、まれな激しい状況であることを周知するために発表する.
逆転層
高度が上昇するほど気温が上昇する気層のこと.普通、気温は高度が上昇すると低下する傾向があるが、それとは逆になっている.冬の晴天時、放射冷却によって起こる.
空の高いところに小さな水滴や氷の結晶が浮かんでいるもの.雲は大気中の水蒸気が凝縮してできる.空気のかたまりが何らかの原因で上空に持ち上げられると、上空ほど気圧が低いので膨張し、それにともなって温度がさがっていく(断熱膨張).そしてある高さになると、空気のかたまりは露点温度(飽和水蒸気量に達する温度)に達して飽和、さらに持ち上げると余分な水蒸気は凝結して雲となる.
雲の分類
雲は、おもにできる高さや形状によって10種類にわけることができ、これを十種雲形という.雲を高さで分類すると、「上層雲」「中層雲」「下層雲」に分けられる.「上層雲」は地上から5〜13km、「中層雲」は2〜7km、「下層雲」は2km以下となっており、雲の高さは季節や緯度によって異なる.一方、雲を形で分類すると、綿のかたまりのような雲は「積雲」、羽のようにうすく白いすじ状の雲は「巻雲」、水平に広がっている雲は「層雲」と大きく3種類に分けられる.十種雲形はこれらに基づき分類していて、以下のとおりである.上層雲:巻雲 巻積雲 巻層雲、中層雲:高積雲 高層雲、下層雲:層積雲 層雲 乱層雲その他、雲が垂直にのびた形状の 積雲、積乱雲がある.
曇り
雲量が9以上であり、中・下層の雲が上層の雲より多く、雨が降っていない状態.
警報
重大な災害の起こるおそれのあることを警告して、気象庁が行なう予報.気象、地面現象(山崩れ、地すべり)、津波、高潮、波浪、浸水、洪水の警報がある.気象警報には暴風、暴風雪、大雨、大雪の警報がある.
光化学オキシダン
自動車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物が、太陽光からの紫外線で反応するために生じる.光化学オキシダントの成分は主に「オゾン」や「PAN(パーオキシアセチルナイトレート)」であり、目やのどの痛み、吐き気を起こす.
光化学スモッグ
大気中で高濃度になった光化学オキシダントによる現象.風が弱く、晴れた暑い日に起こりやすく、目やのどの痛み、吐き気を起こす.光化学オキシダントの濃度が0.12ppmを超えると「光化学スモッグ注意報」、0.24ppmを超えると警報が発令される.
光化学大気汚染
光化学オキシダントによる大気汚染.
高気圧
周囲に比べて気圧が高いところを高気圧という.天気図の中心に「高」または「H」とかいてあり、等圧線が円形やだ円形に閉じていて、その中心に近づくほど気圧の値が高くなっているものをいう.高気圧の周りの風向は時計回りに変化している.日本付近の高気圧には、シベリア高気圧、移動性高気圧、オホーツク海高気圧、北太平洋高気圧(小笠原高気圧)がある.シベリア高気圧やオホーツク海高気圧は冷たく背の低い高気圧、移動性高気圧や北太平洋高気圧は暖かく背の高い高気圧である.
黄砂
中国の黄河上流の黄土地帯などで、ふき上げられた多量の砂じんが風にのって飛来し、空一面をおおって少しずつ降下する現象を黄砂という.西日本の春に目立つが、関東地方まで飛来することもある.
降水確率
予報区内である時間内に降水量1mm以上の雨または雪の降る確率を(%)で表したもの.0、10、20…というように10%ごとの値となる.例えば、降水確率50%なら1mm以上の雨という予報が100回だされたうち、およそ50回は1mm以上の雨が降る、という事である.降水確率では雨の強さは予報していない.
降水短時間予報
1時間の降水量を5km四方のますめごとに6時間先まで予報するもの.日本全国が対象.
降水量
雨と雪をあわせた量.氷粒や雪片のときはとかして測定する.mmであらわす.
洪水
降雨や融雪により河川の水位や流量が異常に増える現象.河川から河川敷、さらには河川敷の外側にまで水があふれ、周辺建物の床上、床下浸水を起こすことがある.
降雪量
降雪の深さ、積もった雪の深さのこと.cmであらわす.
高層天気図
天気予報を作成するときなどに用いられる天気図.特定の高度や気圧面における気象要素の分布図で300 hPa (約9000m)、500 hPa (約5000m)、700 hPa (約3000m)、850 hPa (約1500m)などの等圧面の天気図がある.
氷霧
非常に細かい氷の結晶が大気中に浮いていて、視程が1km未満の状態.天気予報では「霧」としている.
木枯らし
晩秋から初冬にかけてふく、やや北よりの風.「木枯らし一号」とは東京や大阪で「おしらせ」として発表している.
小春日和
晩秋から初冬にかけて日に日に寒さが厳しくなる中で,穏やかで暖かな日和が現れることがある.旧暦10月の異称:小春にあたることから,日本では小春日和と呼んでいる.大きな移動性の高気圧に覆われたり,帯状の高気圧に覆われたりするときに発生する現象.外国にも、晩秋から初冬にかけて同様の穏やかな日和があり,アメリカとカナダではインディアンの夏,ドイツはおばあちゃん(老婦人)の夏,イギリスは聖ルカ祭の夏,中国では「こはるのようき」,ロシアでは女の夏などと呼ばれている.
小雪
数時間降り続いても、1時間あたりの降水量が1mmに満たない雪のこと.
コンマ雲
発達した温帯低気圧でみられるコンマ状の雲.積雲や積乱雲からなり、気象衛星画像で確認できる.
豪雨
1時間または3時間のどちらか一方の大雨警報基準を超え、かつ24時間の警報基準を超える大雨.24時間以内に100mm(北日本)〜200mm(西日本)以上となる激しい大雨.
豪雪
重大な災害をもたらすような大雪.1963年(昭和38年)の38豪雪や1984年(昭和59年)の59豪雪が有名である.
最高気温、最低気温
一日の最高(最低)気温のこと.ただし、天気予報などでは発表により明日朝の最低気温とか日中の最高気温というように、一日をいくつかの時間に区切ることもある.
最大瞬間風速
瞬間風速の最大値.(瞬間最大風速は誤り.)
桜前線
地図上で桜の開花日の同じところを線で結んだもの.
桜の開花予想
桜(ソメイヨシノなど)の開花予想で、3月3日頃、3月20日頃、4月4日頃、4月10日頃4月25日頃の計5回発表している.
五月晴れ
5月の晴天.この言葉は江戸時代から用いられていたことから推測すると、ここでの五月とは陰暦であり今の6月をさす.つまり、もともとは梅雨の晴れ間をさす言葉であったと思われるが、現在では、5月の晴天のことをいう.(⇔五月雨)
里雪
山地だけでなく平野でも多く降る雪のこと.主に北陸地方で使われる.冬型の気圧配置のうち、日本海の北部に小さな低気圧があり、等圧線の縦じまの一部が袋のようにふくらんでいるのが特徴.里雪の場合、人口が密集している平野部に大雪が降るので、交通の混乱、農作物への被害などを起こすことがある.
三寒四温
冬に3日くらい寒い日が続き、次の4日間くらい暖かく、これが繰り返されること.つまり寒い期間と暖かい期間が繰り返しくることであり、中国北部や朝鮮半島で昔言われていた言葉.
酸性雨
ちっ素酸化物やいおう酸化物などの酸性汚染物質が大気中の水蒸気にとけ、硝酸や亜硝酸硫酸など、となり酸性(pH5.6以下)となった雨.酸性雨は森林を枯らしたり、湖や沼などの水を酸性にしてしまうなどの被害をもたらす.
残暑
立秋(8月8日頃)から秋分(9月20日頃)までの間の暑さ.
時雨
晩秋から初冬にかけて、降ったりやんだりする雨や雪のこと.北陸から三陸地方、九州地方の日本海側で用いられることが多いが、関東地方では「通り雨」の意味として用いられることもある.
しけ
強風のために海上が荒れること.
湿数
気温から露点温度の差.値が小さいほど湿っている.
湿度
相対湿度は水蒸気量とそのときの気温における飽和水蒸気量との比を百分率で表したもの.
湿度計
湿度を測定する湿度計には、通風乾湿計、毛髪湿度計、露点湿度計、電気湿度計、赤外線湿度計、紫外線湿度計などがある. 
視程
水平方面で見通すことのできる距離.観測地点からの距離がわかった目標物があれば、それが見えるかどうかで視程を決めることができる.
シベリア気団
冬にシベリアや中国東北区に出現する大陸性の寒帯気団のこと.この気団からふき出す冬の季節風が日本海に達すると、海面から水蒸気の供給を受け、雪雲となり、日本海側の地方に大雪を降らせる.
晴れて風のない夜は地面から熱がさかんに放射され、よく冷える.この冷え込みがきついと空気中の水蒸気が直接小さな氷の粒となって、地表近くの草や石の表面につくこと.なお、霜柱は霜と異なる.
霜柱
地表面が乾燥して0℃以下のとき、土の中の水が上がってきて地上で氷結.その際、柱のような氷の結晶を作ったもの.
しゅう雨、しゅう雪
にわか雨、にわか雪のこと.積乱雲などの対流性の雲から降る雨、雪.
集中豪雨
狭い範囲で降る豪雨.局地的な豪雨.
ジェット気流
地上から10kmくらいの上空(対流圏と成層圏の境)にふいている強い風.冬に強まり、風速は50〜100m/sに達する.
地すべり
山地のゆるい斜面を構成している土砂や岩石が、ゆっくりと移動する現象.大雨や雪解けによる地下水の急な増加が原因となることが多い.
地吹雪
積もった雪が風のために空中に吹き上げられる現象.
蒸気霧
暖かい水面上に冷たい空気が流れ込むと、急激な蒸発によって霧が発生した状態.冬場、湯船から水蒸気がさかんに発生して、風呂場全体が水蒸気で白くなっているのも同じ原理である.
上昇霧(滑昇霧)
山腹をふき上げる空気は上昇するにつれ気圧が小さくなるために、膨張し、冷却される。その際、水蒸気が凝縮して霧となったもの.滑昇霧ともいう.
上昇気流
大気が上昇している状態.山岳をふき越そうとする風や低気圧の中心、発達した積乱雲の中などでみられる.(⇔下降気流)
数値予報
物理学の方程式に基づき、現在の大気の観測を基にして、将来の大気の状態をコンピューターで計算する技術.天気予報に用いる資料のもとになっている.
静穏
ほとんど無風の状態.風力0 風速0.3m/s未満の状態.
西高東低の気圧配置
日本付近からみて、西が高く東が低い気圧配置.冬によくみられる気圧配置なので冬型ともいわれる.
成層圏
対流圏と中間圏の間にあり、高度約10〜50kmのところにある.オゾン層は成層圏にある.
赤外画像
気象衛星には可視光線および赤外光線に感度をもつセンサーを搭載しているが、このうち赤外線での観測をもとに作られる画像のこと.この画像は気温の低いところほど白い画像となりつまり雲頂高度の高い雲ほど白く写る.天気予報で用いられる気象衛星の画像はこのタイプである.
前線
地表における寒気団と暖気団の境界線.風向、風速の変化や降水をともなうことが多い.前線は動きと構造により、「温暖前線」「寒冷前線」「閉塞前線」「停滞前線」の4種類に分類される.
層状雲
広範囲に水平に広がり、もくもくとした盛り上がりのない雲のこと.十種雲形では層雲、高層雲、巻層雲があり、温帯低気圧の接近にともなって見られることも多い.
大気汚染
 自然または人工に作り出された有害物質によって大気が汚染されること.
大気の状態が不安定
上空に寒気が流れ込み、下層に暖かい空気が入った状態.この状態に上昇気流が加わると積乱雲が発達し、局地的な大雨や雷をもたらすことがある.
台風
北西太平洋にある熱帯低気圧のうち、域内の風力が8以上(最大風速17.2m/s以上)であるもの. 台風は暖かい空気でできていて、水蒸気が水に変わるときの熱(潜熱)がエネルギー源となっているので、台風が発生、発達するのは、水蒸気の豊富な熱帯の海上である.天気図をみると台風の等圧線は同心円状となり、その間隔は中心ほどせまくなっている.台風内の風向変化は半時計周りであり、進行方向の右側半円では、台風自身の移動速度も加わるため風速が強くなる.(→熱帯低気圧)
 なお、ハリケーンはカリブ海・メキシコ湾、サイクロンはインド洋・アラビア海・ベンガル湾で発生したものである.
台風の眼
台風の中心付近、直径10kmくらいのところ.台風は中心付近に下降気流があるので雲が消え、すっぽり穴が開いているように見える.地上では台風の眼に入ると晴れ間がのぞく.
対流雲
比較的大気が不安定なときにできる、モクモクともりあがった、かたまり状の雲.
対流圏
地上から約10kmまでの大気の層.高度は季節や緯度によって異なる.対流圏では上空に行くほど、気温が下がる.
高潮
潮位が通常よりいちじるしく高くなる現象.台風や発達した低気圧によって起こされる.ときには海水が陸地に入ることもある.(高潮害)
竜巻
激しい空気のうずまきで、大きな積乱雲の底から漏斗(ろうと)状に雲が垂れ下がり、陸上では砂を巻上げ、海上では海水を巻上げる.竜巻は低気圧と同じように左巻きのものが多いが、まれに右巻きのものもみられる.英語ではtornado(トルネード)という.
ダイヤモンドダスト
大気中の水蒸気が凍り(昇華し)、キラキラとゆっくりと降下する細かい氷の結晶.細氷ともいう.日本では山地や北国で、真冬に晴れた朝に見られる.微細な氷が多くなって、視程が1km未満になった場合を、氷霧という.
ダウンバース
積乱雲の底からものすごい勢いでふき下ろす気流および、これが地表に衝突してふき出す破壊的な気流.積乱雲の下で発生することが多く、航空機事故や農作物への被害をもたらす.
だし
風が細長い峡谷を通って、谷の開口部から平野部や海上に向かってふき出す強い東よりの風.日本海側で船を海に出す東風の意味からつけられた. 山形県の清川だしや新潟県の荒川だしが代表的.
暖気
まわりの空気に比べて高温な空気.
暖気団
暖気をともなう気団.低緯度から気温の低い地域に移動する.(⇔寒気団)
着雪
湿った雪が電線や樹木に付着する現象.その重みのため送電線が切れる被害をもたらすことがある.
着氷
水滴が物に付いて凍る現象.海上では雨や霧が船に付着し、凍結する現象を船体着氷という.
注意報
災害が起こるおそれがある場合に、その旨を注意して行なう予報.気象、地面現象、津波、高潮、波浪、浸水、洪水の注意報がある.気象注意報には、風雪、強風、大雨、大雪、雷、乾燥、濃霧、霜、なだれ、低温、着雪、着氷、融雪の注意報があり、警報より種類が多い.注意報は地方気象台が予報区をさらに細かく分けて決めた基準をもとに発表する.
中間圏
成層圏と熱圏の間にある層.高度約50〜80kmのところにある.
梅雨
春の終わりから夏にかけて、くもりや雨の日が多くあらわれる現象.これは日本列島の南岸に梅雨前線が停滞するためである.「梅雨の中休み」とは梅雨の天気が一時中断したようになること.梅雨の終わりごろには西日本で大雨が降ることが多い. 7月の中旬を過ぎた頃、オホーツク海高気圧の勢力がおとろえ、小笠原高気圧の勢力が強まり、梅雨前線を北に押しあげる.これが「梅雨明け」である.
低気圧
周囲に比べて気圧が低いところを低気圧という.天気図の中心に「低」または「L」とかいてあり、中心部の等圧線が円形やだ円形に閉じていて、その中心に近づくほど気圧の値が低くなっている.低気圧には「温帯低気圧」と「熱帯低気圧」がある.北半球では低気圧の周りの風向は半時計周りとなっている.
停滞前線
ほぼ同じところにとどまっている前線.梅雨前線、秋雨前線などが代表的.寒気と暖気の強さが同程度でぶつかったまま動かなくなるため、前線が停滞する.
等圧線
同じ高度で気圧の同じところを結んだ線.これによって気圧配置の特徴が明らかになる.天気図で等圧線の間隔が狭いところでは風が強く、広いところでは風は弱い.
凍雨
雨滴が凍って落下する透明または半透明の氷の粒.
時々
雨などの現象がときどき起こり、その現象の合計時間が予報期間の半分以下のとき.「くもり時々晴れ」などと使われる.
突風
急にふく強い風で、継続時間の短いもの.
ドップラーレーダー
気象レーダーの一種.電波を利用して降水粒子などの移動する速度を測定し、これから風を求める気象レーダー.気流の状態を直接知ることができる.
海風と陸風が交替する朝や夕方、一時的に無風状態となること.朝なぎ、夕なぎがある.(→海風、陸風)
なたね梅雨
なの花が咲く頃(3月中ごろから4月にかけて)の長雨.「春の長雨」ともいう.高気圧が北にかたより、南岸沿いに前線が停滞するため、関東地方より西の地方で雨が
降り続く現象.
雪崩
雪崩には「表層なだれ」と「全層なだれ」がある.表層なだれ:気温が低く、古い積雪の上に大雪が降ったあと新雪がすべり落ちること.「新雪なだれ」ともいう.なだれは巨大な雪煙をあげながら高速で長距離をすべり落ちる.なだれの死者の9割がこのタイプのものによるといわれる.真冬に大雪が降ったときに起こりやすい.全層なだれ:春先のくもりや雨の暖かい日、積雪層の下部と地面との間で雪解け水が流れ落ちるためにすき間ができ、積雪層の全体がすべり落ちる現象.
南高北低の気圧配置
日本付近からみて、南が高く北が低い気圧配置.夏によくみられる気圧配置なので夏型ともいわれる.
にわか雨、にわか雪
天気がよいときに降る一時的な雨や雪.積乱雲などから降る.通り雨もこのタイプである.
にんじん状の雲(テ−パリングクラウド)
風上に向かってしだいに細く筆のような形をした発達した積乱雲のあつまり.気象衛星画像で見ると「にんじん」のような形をしている.大雨や突風などの現象をともなう事が多く、竜巻を起こすこともある.
熱帯低気圧
熱帯(低緯度地方の海上)で発生する低気圧のこと.「台風」もこのタイプの低気圧である.前線をともなわない.熱帯低気圧には次のような特徴がある.1.?熱帯低気圧のエネルギー源は水蒸気が水滴に変わるときの熱.つまり、海面温度が高いところほど発達する.2.? 熱帯低気圧には前線はない.ただし、熱帯低気圧が衰弱して温帯低気圧化すると、前線が形成される.3 .等圧線は円形で中心部が込んでいて、中心ほど風速が強い.4. 「台風」とは北西太平洋にある熱帯低気圧のうち、域内の風力が8以上(最大風速17.2m/s以上)であるもの.(→台風)
熱帯夜
夜間の最低気温が25℃以上のこと.
熱圏
中間圏の上に位置する層.高度約80km以上にある.オーロラは熱圏での現象.
熱雷
山間部において夏の強い日射が原因で大気の状態が不安定になり、積乱雲が発達、狭い範囲に発生する雷.この積乱雲が平野部におりると、通過したところに夕立をもたらす. 夏型の気圧配置のとき起こる.
根雪
冬の間に積もった雪が、長期間消えないで残っている状態.
濃霧
視程が陸上で100m、海上で500m以下の霧.
初冠雪
夏が終わったあと、山ろくの気象台や測候所からみて山頂付近が始めて積雪などで白く見えること.
春一番
立春から春分までの間で、日本海で低気圧が発達し、初めて南よりの強風(東南東から西南西の風向で8m/s以上)がふいて、気温が上昇する現象. 春一番は日本海の低気圧の温暖前線と寒冷前線の間に入ったとき(暖域)にふくので、春一番のあとは天候が悪化することが多い.
晴れ
 空を見上げたとき、雲が少ない状態.雲量が2以上8以下のとき.高気圧に覆われると晴れる.
波浪
海域の風によって起こる波(風浪)といい、遠方で発生した風浪により伝わってくる波や風がやんだあとも海面に残っている波をうねりというが、波浪とはその2つを合わせた呼び方.
梅雨前線
春の終わりから初夏にかけ、暖かい小笠原気団と冷たいオホーツク海気団の境目にできる前線.日本の南岸にできるため、北海道を除く地域に影響をおよぼす.
爆弾低気圧
短時間の間に低気圧が急激に発達し、暴風をともなう温帯低気圧のこと.移動速度が大きく、台風のように海や山では大荒れとなる.
ヒートアイランド
大都市において、都市の中心部が郊外より気温が高くなる現象.汚染物質がちりとなって浮遊して、熱が逃げにくくなったたり、冷暖房機器や交通機関などの多量の熱源でにより暖まってしまう現象.
直径5mm以上の氷の粒.積乱雲から降る.5mm以下のものは「あられ」.積乱雲や雷雲の中の強い対流にのって,雲粒が上昇・下降を繰り返しながら成長し,雷雨に伴って降ることが多い.まれにピンポン玉、それ以上の大きさとなり、農作物に被害をおよぼすこともある.
風向
風のふいてくる方向.風向はふつう16方位で表すが、テレビなどの天気予報では8方位を用いる.また、風速が0.2m/s以下のときは、風向はなく、「静穏」または「風弱く」という.例)北から時計回りで 16方位の場合  北、北北東、北東、東北東、東…  8方位の場合  北、北東、東…となる.
風向風速計
風向と風速を観測する測器のこと.風杯型風向風速計および風車型風向風速計が、主に用いられている.
風向は、板や飛行機のような形をしたものが風の向きに応じて動くことで観測し、 
風速はおわんのようなものが3〜4コついているカップ式(風杯式)や、プロペラ式(風車
型)のように、おわんやプロペラの回転力で小型の発電機を動かし、得られた電圧の
値を風速に換算している.
風速
風がふき、過ぎて行く速さをm/秒単位であらわしたもの.風のふきかたは一様ではないので平均をとって平均風速とし、瞬間の風速を瞬間風速とする.風の強さの目安は,風速15m/s:一般道路走行速度程度,風速25m/s:高速道路走行速度程度,風速30m/s:特急電車走行速度程度,である.
風力
風の強さを地上の樹木のようすや海上での波のようすなどをめやすにして表したもの.風力はビューフォートの風力階級表にもとづいて、0〜12の計13段階で表す.天気図中で風の強さを表す矢羽の数は、風力のこと.
フェーン現象
山からふき下りる暖かく乾いた風.湿った風が山の斜面に沿って上昇すると、100mについて0.5℃の割合で気温が下がり、飽和水蒸気量も小さくなるので、水蒸気の一部は凝結して雨となる.ここで水分が減少した空気は、山を越えて反対側にふき下りる。このとき100mに1℃の割合で気温があがり、暖かく乾いた風となる.フェーンのとき大気は乾燥しているので、火災が発生すると大火事になることがある.
不快指数
気温と湿度による「蒸し暑さ」の指数.体感温度の1つ.不快指数=0.81×気温×0.01×湿度×(0.99×気温−14.3)+46.3 という式で計算される.一説では,不快指数75のときに約9%,77のときに約65%,85のときに約93%の人が不快感を持つと言われている.
二つ玉低気圧
日本列島を挟んで、日本海側と南岸の両方に低気圧がある状態.共に北東方向に進み発達するので、全国的に強い風雨をもたらす.
閉塞前線
温帯低気圧が発達して、寒冷前線の移動が速くなり、温暖前線に追いついた前線.温帯低気圧の最盛期から衰弱期にみられる.
偏西風
北緯25度より北の上空でふいている強い風.冬に強まり北緯30〜35度の高度約12km(200hPa)付近で強い西風となる.日本付近の高気圧や低気圧は、この偏西風の影響を受け、西から東へ進む.このため日本の天気は西からしだいに変化する.
放射霧
地面および地面近くの空気が放射冷却によって冷却されたときにできる霧.夜、晴れて風の弱い時に出やすく、盆地で起こりやすい.
北高型
高気圧が北にかたよって張り出した気圧配置.南岸に前線ができて長雨となることがある.
北東気流
梅雨期や夏オホーツク海付近に高気圧があると、北日本から東日本の太平洋側を中心に冷たく湿った北東風がふく、これを北東気流という.夏の北東気流は「やませ」といわれ、農作物に冷害をもたらす.
貿易風
赤道付近で定常的にふいている対流圏下層の東風.
暴風
警報級の強い風のこと.警報の基準は地域によってことなるが、平均風速18m/sから25m/sくらいをこえる風をいう.暴風に雨をともなうと暴風雨、雪をともなうと暴風雪となる.
暴風域
台風や発達した低気圧の周辺で平均風速が25m/s以上の風がふいているか、ふく可能性のある領域のこと.天気図ではその範囲を円で表す.
雨まじりに降る雪やとけかけて降る雪のこと.
メイストーム
4月後半から5月頃にかけて低気圧が日本海で台風並に発達する現象.低気圧に向かって南よりの強風が吹き,海上では波が高く大荒れになる.寒冷前線通過時には,雷を伴った強い雨が降ったり,海や山で遭難事故が発生する恐れもある.低気圧が日本海を発達しながら進むような天気図の時は注意が必要である.
ちいさな水滴が空気中に浮遊していて視程が1km以上10km未満の状態.気象学では,視程が1km以下の場合を霧,1km以上の場合をもやと定義づけて区別している.(⇔きり)
モンスーン
季節風のこと.夏にインド、東南アジアでふく南西風の意味で用いられることが多い.
山背
春から夏にかけてふく冷たく湿った東よりの風.東北地方に凶作をもたらすといわれる.(→北東気流)
山雪
山地に多く降る雪.冬型の気圧配置のうち、日本海付近の等圧線が縦じまになっているとき降る.(→里雪)
融雪害
融雪が原因となって起こる災害で、なだれ、雪解け水による洪水(融雪洪水)などがある.
夕立
夕方、一時的に降る強い雨で雷をともなうことが多い.通り雨.にわか雨.積乱雲から降る.(→熱雷)
雲から降る氷の結晶.水蒸気を含んだ空気が上昇して、温度がひじょうに低くなると水蒸気は昇華して小さな氷の結晶(氷晶)となる.この氷晶の表面には、昇華してできた氷晶が次々と付着し、やがて大きな氷の結晶(雪の結晶)となる.これがとけずに落ちてきたのが雪である.
雪の結晶
雪の結晶は、水蒸気を含んだ空気が上昇して、温度がひじょうに低くなると水蒸気は昇華して小さな氷の結晶(氷晶)となり、この氷晶の表面に、昇華してできた氷晶が次々と付着し、やがて大きな氷の結晶となったものである.結晶の形状は、上空の大気の温度と湿度で決まり、その形状は六角形を基本とし、柱状や板状のもの、あるいはそれらが組み合わさったものがある.結晶が柱状になるか板状になるかは温度により決まり、湿度が高いほど結晶は樹木のような形になる.故中谷宇吉郎博士の「雪は天からの手紙」というのは有名な言葉である.
揚子江気団
春や秋に中国大陸の揚子江流域に発生する暖かく乾いた気団.この気団の一部がちぎれ高気圧となったものが、移動性高気圧である.
予報円
台風や暴風域をともなう低気圧の中心が12、24、48および72時間後に到達すると予想される範囲を円で表したもの.台風や低気圧の中心が予報円に入る確率はおよそ70%である.
予報区
注意報や警報、予報の対象とする区域のこと.天気予報では全国、地方、府県の各予報区があり、海上予報では全般と地方の各海上予報区がある.
雷雨
雷鳴や雷光(稲妻)をともなって起こる風雨のこと.積乱雲によって起こる.
雷雲
雷をともなう積乱雲のこと.
ラニーニャ現象
南東貿易風が強まり、西に向かう海流が強まるため、ペルー沖では深海からの冷水が湧き上がり、水温が低くなる現象.エルニーニョ現象と逆であるが、異常気象の一因と考えら
れている.ラニーニャ現象が起こると、日本付近では東日本、西日本の夏の気温は平年並み
から高め、冬の気温は平年並みから低めとなる傾向がある.
「ラニーニャ」とは女の子の意味.
乱気流
気流の乱れのこと.飛行中の航空機に影響を与える気流.乱気流が発生しやすいところは、山岳の上空、積乱雲の中やそのまわり、熱帯低気圧、前線、ジェット気流周辺などである.
離岸距離
冬、寒気のふきだしにともなって海面上の積乱雲の列が発生し始ができ、この距離が短いほど寒気が強く、日本海側に大雪をもたらすことがある.めるところ.日本海沖にみられ、大陸から積乱雲列の始まりまでの距離をいう.気象衛星画像で見ること
離岸風
岸から沖にむかってふく風.沖合で波が高くなることがある.
陸風
夜間、陸から海へふく風のこと.夜になると放射冷却により陸のほうが海上よりも気温が低くなる.このため、暖かい海上で空気が上昇し、陸地では空気が下降し、地表では陸から海へ風が向かう.
流氷
海を流れてただよっている氷のこと.日本付近では北海道のオホーツク海沿岸に達するものがある.気象台の観察で流氷を始めて見た日を「流氷初日」、流氷が始めて岸についた日を「接岸初日」、流氷を最後に見た日を「流氷終日」とよぶ.
レーダーアメダス解析雨量
レーダーとアメダスの長所を生かして作成される降水量分布.降水量の値は、レーダー観測の値をアメダスでの観測値で補正している.
冷夏
夏期3ヶ月間の平均気温が平年よりも低いこと.オホーツク海高気圧による「やませ」や梅雨前線の停滞などが大きな原因.東北地方では4〜5年に一度の割合で起こる.
冷害
夏期、異常な低温のため作物の生育が遅れたり、結実に影響をおよぼすこと.
露点温度
水蒸気を含む空気を冷やしていくとき、空気中の水蒸気が飽和水蒸気量に達する気温のこと.露点ともいう.なお、気温から露点温度を引いたものを「湿数」という.

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