気象庁が開発し1974年から運用している地域気象観測システムのこと.アメダスとはAutomated Meteorological Data Acquisition System の頭文字を並べた略称.観測は降水量、気温、風向、風速、日照の4要素だが、降水量のみの観測地点もあり、また豪雪地帯では冬季、積雪の深さを観測しているところもある.全国の観測地点は降水量で約1300か所、4要素で約840か所となっていて、平均すると降水量なら約17km、4要素なら約21kmの間隔に観測所が置かれている.アメダスでは10分ごとに観測を行ない、データは専用の電話回線で東京にある地域気象センターに集められ、コンピューターで編集した後、気象台などに配信される.アメダスのきめ細かいデータ網は、局地的な気象状況を監視することができるので、集中豪雨や暴風雨雪などにより起こる気象災害の防止に役立っている.