用語集

大気汚染
 自然または人工に作り出された有害物質によって大気が汚染されること.
大気の状態が不安定
上空に寒気が流れ込み、下層に暖かい空気が入った状態.この状態に上昇気流が加わると積乱雲が発達し、局地的な大雨や雷をもたらすことがある.
台風
北西太平洋にある熱帯低気圧のうち、域内の風力が8以上(最大風速17.2m/s以上)であるもの. 台風は暖かい空気でできていて、水蒸気が水に変わるときの熱(潜熱)がエネルギー源となっているので、台風が発生、発達するのは、水蒸気の豊富な熱帯の海上である.天気図をみると台風の等圧線は同心円状となり、その間隔は中心ほどせまくなっている.台風内の風向変化は半時計周りであり、進行方向の右側半円では、台風自身の移動速度も加わるため風速が強くなる.(→熱帯低気圧)
 なお、ハリケーンはカリブ海・メキシコ湾、サイクロンはインド洋・アラビア海・ベンガル湾で発生したものである.
台風の眼
台風の中心付近、直径10kmくらいのところ.台風は中心付近に下降気流があるので雲が消え、すっぽり穴が開いているように見える.地上では台風の眼に入ると晴れ間がのぞく.
対流雲
比較的大気が不安定なときにできる、モクモクともりあがった、かたまり状の雲.
対流圏
地上から約10kmまでの大気の層.高度は季節や緯度によって異なる.対流圏では上空に行くほど、気温が下がる.
高潮
潮位が通常よりいちじるしく高くなる現象.台風や発達した低気圧によって起こされる.ときには海水が陸地に入ることもある.(高潮害)
竜巻
激しい空気のうずまきで、大きな積乱雲の底から漏斗(ろうと)状に雲が垂れ下がり、陸上では砂を巻上げ、海上では海水を巻上げる.竜巻は低気圧と同じように左巻きのものが多いが、まれに右巻きのものもみられる.英語ではtornado(トルネード)という.
ダイヤモンドダスト
大気中の水蒸気が凍り(昇華し)、キラキラとゆっくりと降下する細かい氷の結晶.細氷ともいう.日本では山地や北国で、真冬に晴れた朝に見られる.微細な氷が多くなって、視程が1km未満になった場合を、氷霧という.
ダウンバース
積乱雲の底からものすごい勢いでふき下ろす気流および、これが地表に衝突してふき出す破壊的な気流.積乱雲の下で発生することが多く、航空機事故や農作物への被害をもたらす.
だし
風が細長い峡谷を通って、谷の開口部から平野部や海上に向かってふき出す強い東よりの風.日本海側で船を海に出す東風の意味からつけられた. 山形県の清川だしや新潟県の荒川だしが代表的.
暖気
まわりの空気に比べて高温な空気.
暖気団
暖気をともなう気団.低緯度から気温の低い地域に移動する.(⇔寒気団)